マネーロンダリング~二億円の行方
銀行強盗の盗んだ二億円を偶然山中で発見してしまった主人公。
誰に見られることもなく大金を手にした彼は、紙幣番号などから足がつかぬよう自力でロンダリングを行い、二億円を使い切ろうと奮闘する。
悪銭の魔力に魅入られ、刑事やヤクザなどそれまで関わりのなかった人種と攻防を繰り広げる主人公の、スリルとサスペンスに満ちた物語。
いわゆる犯罪小説の部類に入る作品だが、口当たりは非常に軽くさくさくと読み進めることができる。
重々しくダークな作風ではなく、かつ主人公が平凡な一市民なので、もし自分が明日同じように二億円を手に入れたら……と読者が気軽に想像できるのが良い。
ライトクライムノベルとでも言うべきか。完結・書籍化済み。