ハードボイルド主夫 竹田竜作
会社をリストラされ、主夫の道へと進む中年主人公の日常をコミカルに描いた作品。
非常に軽い文体でするすると読み進めることができ、文字数も6万字とお手ごろ。
妻をボスと呼び、依頼された家事雑事をハードボイルドにこなす主人公、竹田竜作。飯を作っては煙草を吸い、洗濯機を回しては煙草を吸い、便所を掃除しては煙草を吸う。ハードボイルドな男は仕事の後の一服を忘れない。
専業主夫とはこんなにも固ゆで卵なんだぜと、煙草を吸うことによって読者に語りかけてくる主人公竹田竜作。
本作はそんな竹田竜作のハードボイルドかつハートフルな主夫道をたどる物語なのだが、終盤に来て突然事態が一変、海外の勢力を巻き込んでの大スペクタクルドラマチックハードボイルド展開へと突入する。
細かいことを考えずに、純粋に娯楽として楽しんでいただきたい。ハードボイルド主夫 竹田竜作である。
【追記】
2016年4月15日(金) に書籍化および電子書籍化されます。
作品全体に渡って細かい修正・内容の強化がされているとのこと。
「ハードボイルド主夫 竹田竜作」コマーシャルページ http://ryusaku-takeda.tumblr.com/